こんにちは。
令和6年1月1日に発生した令和6年能登半島地震は、お正月ということまもあり衝撃的でしたね。
また、今回の地震で発生した輪島市の大規模火災も、店舗や住宅など200棟以上が焼けるなど大きな被害がでたことで話題となりました。
今回の大規模火災は火事だから、火災保険に加入していれば、加入額までしっかり補償を受けられると思う方が多くいらっしゃると思いますが、実は違うのです!
今回の記事では、地震による火災の事故の支払いについてまとめました。
この記事では以下のような人におすすめです! ・火災保険に加入するのを検討している人 ・現在加入している火災保険について確認したい人
火災保険に限らず、保険の支払い規定は複雑で、契約するときに聞いただけではなかなか理解できないと思います。
そこで今回は、保険業界で仕事をしてきたボクが、疑問や悩みを解決します。
それでは、どうぞ!
地震による火災
今回の令和6年能登半島地震では、地震の揺れによる被害のほかに、津波、火災の被害も発生しました。地震によって火災が発生することは、なかなかイメージしづらいかもしれませんが、大規模な火災が発生する可能性があります。
地震が発生すると大規模かつ長時間に及ぶ停電が発生する可能性があり、、停電からの復旧後の再通電時に出火する、いわゆる「通電火災」の発生がします。
このような「通電火災」が発生した場合、住民が避難所等へ避難しており、出火時の初期消火が行えななく、火災の規模が大きくなります。
具体的に想定される「通電火災」のメカニズムについては次のことが考えられます。
▶ 転倒した家具の下敷きになり損傷した配線などに再通電し、発熱発火する
▶ 落下したカーテンや洗濯物といった可燃物がヒーターに接触した状態で再通電し、着火する
▶ 転倒したヒーターや照明器具(白熱灯など)が可燃物に接触した状態で再通電し、着火する
地震による火災での火災保険
地震による火災について説明する前に、そもそも火災保険では地震による被害は補償されません。補償が欲しい場合は、火災保険に地震特約等のオプションを付ける必要がります。
詳しく知りたい人は、こちらの記事をどうぞ!
でも、「今回の輪島市の大規模火災はあくまでも「火によって建物が燃えた」のだから、火災保険で火災の事故として支払うんじゃないの?」と疑問に思う人もいると思いますが、火災が発生した大元の原因は、地震ですので、地震の事故として保険の場合は考えます。
各保険会社により、多少の支払い基準の違いはありますが、基本的には上記のような考え方をします。
本当に1円もでないの?
実は、地震保険特約を付けていなくても少しは支払いの対象となる場合があります!
「地震火災費用保険金」と言う保険金がでます。
一般的支払い基準としては、建物が半焼以上となったときに、加入している金額の5%お支払いする形となります。
2,000万円加入している場合は、100万円の保険金を受け取ることができます。
こんな少しの金額では家を再建できないと思いますので、そこで地震保険特約の必要性が出てくる形となります。
地震保険特約を付けていれば、加入金額の30%~50%の保険金を受け取ることができます。
この地震保険特約は、どの保険会社でも補償や保険料は同じになります。
仮に、地震保険特約付き火災保険を2,000万円加入しており、家が潰れてしまった場合や、全部燃えてしまった場合は、1,000万円の保険金を受け取ることができます。
まとめ
今回は、地震による火災の事故について解説してきました。
地震による火災は、火災保険だけでは満足のいく補償を受けられない可能性がありますので、この機会に加入している保険の見直しをしてみてはいかがでしょうか。